「ひょうご安全の日 1.17のつどい」 県民のことば(平成22年度)
阪神・淡路大震災から、今日で16年が経ちました。
幼稚園の入園前に震災を経験した私たちも今年成人式を迎えることができました。
しかし、成人式を迎えることなく、あの瞬間に命を奪われてしまった人もいます。
震災から16年が過ぎた今でも、街の姿が一瞬にして変わってしまったあの当時のことは辛く悲しい思い出ですが、同時に、復興させたいとの願いと多くの人たちの協力で少しずつ、でも確実に復興していく「人間の強さ」を知りました。その強さは優しさでもありました。
震災の時は、風邪で熱があったため起きていました。突然、足下からものすごい音がして、後はどうなったのかはっきり覚えていません。
ただ、サイレンの音と「助けてぇ」と叫んでいた人たちの声は忘れることはできません。
それから、私は街の復興を見ながら育ちました。街の復興と自分たちの成長を重ね合わせることで「あの震災を忘れない」でいたいと思います。
震災の時、私は、広島に住んでいました。芦屋に住んでいたおじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃんに安否確認のため電話をしてもつながらず、何日か経ってようやく無事が確認できました。祖父たちの家は半壊し、祖父たちは仮設住宅に移りました。
家族が離れて住むことで、もしもの時には助けることもできません。何度も話し合いをして、私たち家族も芦屋に引っ越し、家の再建をすることになりました。
震災をきっかけに家族の絆の大切さを知ることができました。
今、世界中で多くの災害が発生しています。災害をなくすことはできませんが、私たちは震災の経験と教訓から多くのことを学ぶことで被害を少なくすることができます。
私たちは共に教師を目指しています。あの震災でどんな犠牲があったのか、人や街がどうやって復興していったのか、そして、「人と人とのつながりの大切さ」を次の世代へ伝えていきたいと思います。
私たちは語り継ぎます。「忘れてはいけない。震災を乗り越えた人々の歩み」を
ひょうご安全の日に、これから安全で安心できる社会づくりに貢献していくことを誓い、兵庫県民を代表し、成人を迎えた私たちからのメッセージとさせていただきます。
2011年1月17日
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