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県民のことば

「1.17のつどい-阪神・淡路大震災15周年追悼式典-」県民のことば(平成21年度)

阪神・淡路大震災から今日で15年。5歳で震災を経験した私たちも成人となりました。
震災のことを鮮明に覚えているわけではありません。しかし、幼いながらも地震の揺れに対して恐怖を感じたことを今でも憶えています。

一瞬にして6千人もの命を奪い、街を破壊し、焼け野原にした阪神・淡路大震災。私たちは、大切な人や慣れ親しんだ生活など、かけがえのない大切なものを失いました。しかし、15年という歳月のなか、被災地では、知恵を出し合い、支え合って幾多の困難を乗り越えてきました。

私は中学生の頃から、消防士になりたいという気持ちを抱くようになりました。それはあの震災がきっかけとなったのかもしれません。災害現場で1人でも多くの命を救うためにも消防士という夢を実現させたいと考えています。
そのために私はいま、大学で防災を専攻しています。四川大地震の被災地も訪問しました。私が学んだことは、「人と人とのつながり」の大切さ。二度とこのような悔しさや悲しみを繰り返さないように、防災を広げていきたいと思います。

私は、大震災で、家も家族も大きな被害はありませんでした。しかし、高校生3年生の時、父が地震によって失業していたことを知りました。今、父は「庭師」の仕事をしています。父が言っていた言葉。「お客さんの『ありがとう』が、何より嬉しい。人に感謝される仕事に就けて幸せや」自分の仕事を大事に思い、弱音を言わない父を私はとても誇らしく思います。これまでに父を含め、様々な人の震災体験を聞きました。震災体験は一人一人違うことを学びました。こうした震災体験を伝えていくことがとても大切だと思います。

災害をなくすことはできません。私たち一人ひとりが震災を忘れることなく、災害に強い社会を築くことが大切です。
私たちは、震災の経験と教訓を学び、震災を知らない子どもたちや、国内外の多くの人々に、伝えていきたいと思っています。

「安全で安心な未来は、私たちがつくる」

ひょうご安全の日に、これから安全で安心できる社会づくりに貢献することを新成人代表として誓い、成人を迎えた私たちからのメッセージとさせていただきます。

平成22年1月17日

臼井 達也
石田 夏樹

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