「ひょうご安全の日 1.17のつどい」県民のことば(平成17年度)
阪神・淡路大震災から11年が経ちました。
今年成人を迎えた私たちにとっても、あの時のことは一生涯忘れられません。私たちの大切にしていた人、街角、思い出、多くのものを失いました。しかしそのようななかから、逆に、思いやり、勇気、絆といった多くのものを沢山の方々からいただきました。
とても厳しい歳月ではありましたが、助け合い、支え合いに充ちたこの11年間は、長いようで短い期間でもありました。
あの時、私たちは9歳、小学校の3年生でした。ランドセルを背負い、いつものように通った道も、友と机を並べた学舎(まなびや)も、一瞬のうちに私たちの前から姿を消そうとは思いもかけませんでした。
今でこそ当時を冷静に振り返ることはできますが、あの時は、いろいろなことを考える暇(いとま)もなく、私たちの心は「ただ怖い」という気持ちでいっぱいでした。
初めて、自然の脅威を本当に身をもって実感しました。
ようやく大人の仲間入りをした私たちにとって、震災の経験は辛く、悲しい思い出ですが、内外の皆様からいただいた支援や励ましを心に深く刻み、感謝の気持ちを忘れず、震災の教訓を人生の糧として、これから遭遇する幾多の困難を力強く乗り越えていきたいと思います。
そのことが、震災を経験した私たちの責務であると考えています。
私たちひとりひとりが、災害に立ち向かっていく、この輪が広がることにより多くの方々が安全で安心して暮らせる社会が実現すると確信しています。
減災文化が息づく社会の実現ために、私たちも全力を尽くしていきたいとお誓い申し上げ、今年成人を迎えた私たちからのメッセージとさせていただきます。
平成18年1月17日
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